大本営発表という権力

"大本営発表という権力 (講談社文庫 ほ 10-14)" (保阪 正康)
新聞社はよく「戦時中は大本営の検閲や紙の配給のために本当のことが書けなかった」と言い訳するが、そんなのは真っ赤な嘘であることが本書(新書の再刊)を読めばわかる。新聞社は「大日本言論報国会」(徳富蘇峰会長)を結成し、大本営発表をさらに誇張した戦意高揚報道を競って行なったのだ。それは景気のいい戦果を載せたほうが売れるからであり、つまり国民が戦争を求めていたからだ。日中戦争以降の軍部の暴走の最大の要因は、新聞=世論の圧力だった。
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